果心居士(かしんこじ、生没年不詳)は、室町時代末期に登場した幻術師。七宝行者とも呼ばれる。織田信長、豊臣秀吉、明智光秀、松永久秀らの前で幻術を披露したと記録されているが、実在を疑問視する向きもある
(引用 wikipediaより 果心居士)
今回ご紹介するのはこのいかにもオカルトな男、果心居士です。
歴史好きの方ならご存知の方も多いのではないでしょうか?
戦国の時代に現れて数多の武将を翻弄して絵の中に消えていった呪術師。
今回はそんな彼のエピソードをご紹介します。
それでは早速…
猿に制裁 ネズミに化ける果心居士
実はこんな彼にも声をかける者がいた。
人たらしで後の平民から出世したという部分だけが独り歩きして妙に人気なあの豊臣秀吉。
だが、相手は果心居士。
猿の言う事を聞くどころか猿自身の誰にも言った事のない過去の行いを暴露。
これに怒った短期な猿は果心居士を処刑することに……
が…
果心居士は縛られた状態をネズミに化けることで脱出。
ネズミに化けた果心居士を一羽の鳶がくわえて見事に脱出しました。
因みに果心居士は大悪党といわれる、信長公にさえ牙を剥く松永弾正という男と親友です。
そんな男が大人しくいう事を聞かないという事くらい想定の範囲内ではなかったのでしょうか……
信長公も降参 不死身の果心居士
果心居士は一枚の地獄が描かれた絵を使って民衆に説法をすることで生活していた。
だが、その地獄の絵が見事だと聞きつけた信長公は譲ってほしいと申し出るが断られる。
信長公の家臣はやむなく果心居士を人気のない場所で殺害、絵を奪い信長公に献上するのでした。
が……
いざ信長公がその絵を開くとただの白紙になっていた……
ある日、殺害したはずの果心居士が以前のように説法をしていると知らせが入る。
信長公の前に連れてこられた果心居士は「代金を払えば絵は元に戻る」という。
信長公が金百両を払うと白紙に絵が現れるのだった。
大悪党の怖いもの
ある日、親友の松永弾正は「修羅場を潜り抜けてきた自分を恐れさせることはできるか?」と果心居士に問う。
すると果心居士は恐妻として知られる松永弾正の死んだ妻の幻影を呼び出し松永弾正を震え上がらせた。
絵の中へ…
果心居士の評判を聞いた明智光秀公は果心居士を屋敷に招き、酒を振舞った。
酔った果心居士はお礼に術を披露すると言うと屏風に描かれた湖に浮かぶ小舟に手招きした。
すると小舟は動き出し果心居士の方へ……
同時に水もあふれ出し屋敷は水びたしに。
そんな中、果心居士は呼び寄せた小舟に乗り込み屏風の中へ入ってしまった。
そして……それ以降彼を見たものはいない……
果心居士の正体は…
実は彼、存在自体が疑われています。
一応そうではないか?と思われる因心居士という人物が後に徳川家康の前に現れますが、これも確証がある訳ではありません。
筆者としては、武将の何かを表す為に作られた架空の人物ではないか?と思います。
彼と出会ったとされる主な武将を思い返して
下さい。
豊臣秀吉
織田信長公
明智光秀公
徳川家康公
全て期間の長短はあれど天下を獲った人物です。
彼は、有名なホトトギスの詩のように何かを表す為に創作された人物だったのではないでしょうか?
今回の記事はここまで。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
次元の扉 怪人物紹介部
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