今は無くなったけど某パチンコ屋での話。

まだ保留玉連チャン機がギリギリ置いていた頃の時代なんだけど、
その店は立地的な不利からあまり流行っていなかった。








で、その不人気な店で平日の朝から打ってた時、
なぜか突然ドヤドヤと見慣れない客が一斉に入ってきて、
俺の打ってたシマを埋め尽くして打ち始めた。

すると皆10分もしないうちに
全員大当たり&連チャン!

なぜか俺は大当たりすらしなかったが。





その人ら1時間ほど打っで出すだけだしたのち、
実にあっさりと撤収していった。

ポカーンとする俺を含む常連客。

皆ヒソヒソと

「この店裏モン使ってたんや」

と囁いた。

翌日、いつものように朝から打ちに行くと、
なぜか神社の神主さんが昨日の怪しいシマをお祓いしてた。







お祓いが終わると同時に開店。

常連客はどういうこっちゃ?と首をかしげた。

しばらくすると
昨日の連中がまた大挙して押しかけた。

しかし今度は誰も大当たりせず、
連中はわずか10分で見切りを付けて去っていった。

またしてもポカーンとする俺を含む常連客。

店の店長によると、
当時オカルト攻略を専門にするプロ集団だそうで、
近畿圏で猛威をふるったグループらしい。

ちなみにその後その店は
『必殺機』というパチンコ台を導入したが、
これが失敗だったのか
連日大赤字を垂れ流してついに閉店してしまった。

ただ常連客達は

「絶対計画倒産や!」

と囁き合った。