俺が厨房だったころの話をします。

俺が厨房のころは市民解放体育館(これから体育館とします)で遊ぶのが流行で俺達、男子の大半はそこで夜9時まで遊んでてよく親に怒られていた。






で、いつもの様に体育館で遊んでいたらグループの中堅的な奴が「皆知ってるー?あの浄水場の鍵、開いてるらしいぜー」

あの浄水場とは俺が厨房のころから15年前ぐらいになくなった所で夜な夜な声がするとか、女の人が梁にぶら下がってるとか、根も葉もない噂のせいで厳重に鍵が掛けられている場所だった。

あそこは厨房の俺達には丁度いい度胸試しの場所だったので皆で「イヤッター!、早速レッツゴー!」

とは言っても時計の針は8時30分を指していて後日、日を改めて懐中電灯など持って行こうってことになった。いざ当日。

腕時計の針は昼の10時30分を指していた。天気は良好。

柵を飛び越え友達のトランシーバーで調子乗って俺「誰もいないようだ、ブラボーチーム乗りこめ」
友「了解」

その通信があってから30分過ぎいっこうにこないので先に潜入することにした。俺のチームは5人で懐中電灯を持っているのは俺だけだった。

鍵が掛かっていないハズだったが掛かっていたので扉を足でぶち壊し潜入した。これから起きる事件比べたら楽しいアクシデントだった。

中は皆想像つく普通の廃墟、アスベストが舞ってるような空間を突き進む。少し進むとトイレがあったので立ち寄った。

トイレの扉は半開きで不気味だった。その中で一つだけ鍵の掛かったトイレがあった。





その扉を打ち破ろうと足でガツーンと蹴りを入れると俺の足がガッツリめり込んだ。

「痛ってー、、足めり込んだww」
シーン

「んだよ、シカトかよww」
シーン

あたりにだれもいない!!!そして気付いた。梁に貼ってあるお札に。

「まじでヤベー・・・」

まるっきり霊感の俺でもヤバイことに体で感じている。

めり込んだ足の先に何かが触ってる。半狂乱になりつつ助けを呼んだが誰もこない。

映画ならブラボーチームが助けに来るだろうが映画ではない。足に何か触れてるまま1分がたっただろう。

ゾクっ!!!

何か来た全身全霊の力で足を引き抜きダッシュで入り口へ幽霊浄水場を脱出。友達は平謝り。

ドクッドクッと血が巡る。友達はお札が貼ってある事を気付き逃げたらしい。

必死で俺に呼びかけていたが俺は聞こえていない。ぐったりして帰宅。

風呂に入り「ふー」と溜め息ついてバシャと足を上げたその足にはインク?マジックペン?で「こんどは、かぎあけてね」と書かれていた。

洗っても洗っても落ちない。血が出てくるほど洗った。皮膚が剥れて見えなくなった。

鏡をチラッとそして気付いた。

背中に唇の跡がビッシリついていることを。