今は亡き婆ちゃんから聞いた話。

婆ちゃんが曾婆ちゃんとか、
先祖から言われてきた事。






「山には絶対に鏡を持ち込むな」

山は人ではないモノに逢う事が多いが、
通常は気付かないフリでノープロブレム。

でも鏡はKYな存在で、
異なる存在同士を結び付けてしまう力があるらしい。





婆ちゃんが先祖から言われたのが、

「山で鏡に自分自身を写した時、
昼なのに背景が夜になってたら手遅れだ」

既に自分の存在が、
人とは異なるモノの世界に取り込まれているらしい。

そういう時に、
神隠しが起こるらしい。

さらに言うと、
完璧な神隠しというのがあって、
この場合は居なくなった事、
もともと居たという存在を消されるらしい。

たぶん山での遭難を避ける戒めだと思うが、
この話を聞いた時は正直怖かったな。