自分が小学生の頃、
当時一緒に暮らしてた祖母から聞いた話です。

祖母は数十年前から視力を失い、
現在養護施設の盲人フロアにお世話になっているのですが、
その祖母が視力を失うきっかけになったのが、

『神棚の中で楽しそうに遊ぶ二人の小人』

を見たという事でした。


小さな観音開きの扉が真ん中にある、
横幅1mもない神棚。


今も現存しているその中で、
二人の小人が扉を開けて入ったり出たりしながら
楽しそうに遊んでる光景を見た時から、
それまでは普通だった視力がいきなり落ち、
遂には光まで失ったそうです。

自分はこれを、
寝る時に読んでくれる童話のように聞かせてもらいました。

当然眠れなくなりましたが(笑)

数日後に母(祖母の長女)にこの話をしたら、

「あら、聞いたの。
私にも一回だけしかしてくれなかった話よ」

と言っていました。

祖母は盲目の三味線奏者で、
○○流の名取でもあります。

朝、布団の中でぐずぐずしてると、
耳元でアタックの強い津軽三味線を弾いて叩き起こされた事は、
今となっては素晴らしい思い出です。