初めに書いておくが、
読み返すとさほど怖くなく、
自分が被害にあったのではなく、
文章力もなく読みにくいと思う。

なので、だるいと思ったらとばしてくれ。


これを書こうと決めたのは、
怖い話のサイトを見ていて、
よく似た話が自分の身の回りで起きたからだ。

『キャンプ』という話だ。
俺は最近、
N県にあるキャンプ場に家族(妻と息子、娘)で行った。

そこは手ぶらでもキャンプが出来るということで、
ネットで調べて予約して行った。

BBQセットや、宿泊施設、公園、スポーツ施設もあり、
自然の中で子供も遊ばせれるというところだ。

目的地に着いた俺達は、
昼夕飯前ということもあり、
早速BBQの用意を始めた。

勿論、用意をするのは俺と妻の2人。

子供達も始めは、
BBQなんて初めてだったので、
楽しそうに用意を手伝ってくれてたんだけど、
興味は川の方にいってしまい、
2人で遊びにいってしまった。

しばらくして炭に火がつき始めたので、
妻が子供達を呼びに行った。

すると、妻が息子と喧嘩しながら戻ってきた。

何があったのか妻に聞いてみると、
息子が何か石?珠のような物を川で拾って来たらしい。

だからどうしたと思ったんだが、
妻が言うには、その石がなんだか不気味で気持ち悪いらしい。

だからもとあった場所に捨ててこいと言うのだ。

妻の言うことが少し理不尽に思い、
どんな物かと気になった俺は、
息子にその石を見せるように言った。

俺は色弱で色を表現するのは難しいのだが、
妻が言うには赤褐色らしい、
琥珀?のような石が息子の手のひらにあった。

別段おかしな所はなく、
綺麗な石じゃないかと妻をなだめ、
息子にそのまま持ってても良いと了承した。

今思えば、この判断が間違っていた。

今と書いたのは、
当時は赤褐色の珠に何の疑問も抱かなかったからだ。

BBQを済ませた後、
少し川で小魚や海老などを網で採って遊んだ後、
バンガローを予約していたので移動して、
トランプやらゲームやら、家族ならではの遊びをしていた。

お風呂の施設もあったので、
風呂に入り、普通に過ごしていた。

風呂から出ると、
息子がもぞもぞとズボンのポケットをまさぐっていた。

どうしたと聞くと、
赤褐色の珠を無くしたらしい。

けっこう大きな珠だったので歩いていたら見つかるかもと言い、
帰り道を探したがバンガローにもなかった。

妻も気味悪がっていたので、
まぁ良いかと思っていた。

楽しみにしていた花火も終え、子供達を寝かし、
俺と妻はバンガローの前にある椅子に腰掛けて、
持ってきた酎ハイを飲んでいた。

冷BOXのアイスノンもとけて少しぬるくなっていた酒はおいしくなく、
早目に切り上げ床に就いた。

夏といっても山奥で涼しく、
虫の声も心地好く感じていて、
こんな機会はあまりないので妻と楽しく話をしていた。

その時に、
赤褐色の珠を息子が無くしたことも話し、
妻は安心していた。

しばらくして妻が寝息をたてはじめ、
俺もウトウトし始めた時に、
キャンプ場(下)の方から変な悲鳴が聞こえた。

バンガローはキャンプ場から少し登った所に位置しており、
何があったのかその位置からは確認出来なかった。

何より辺りは真っ暗で、
月明りと、バンガローの部屋の明かりが照らす範囲しか見えなかった。

いきなり電気がついた事で妻が起きたのだが、
子供達は寝たままだ。

子供を置いて行けないので、
妻に子供達を見ておくようにお願いし、
自分はキャンプ場の様子を見に行く事にした。

キャンプ場に着くと人だかりが出来ており、
何かと思えば、若者4人が泥だらけで、
言葉にならない声(悲鳴?)で震えていた。

その時、
ドブの様なヘドロの様な、
何とも言い難い臭いが漂っていた。

若者達は周りに人だかりが出来ているというのに、
何かに怯えているかのように丸くなってうずくまっていた。

誰かが救急車を呼んでいたのか、
バンガローに戻って妻に先程の話を伝えていたときサイレンが聞こえた。

翌朝、キャンプの人に聞いてみると、
若者達は救急車で運ばれて行ったらしい。

体験した話はここまでだが、冒頭に書いた通り、
本気で怖く感じたのはネットで見た怖い話である。

『キャンプ』という題の怖い話には、
同じような体験が書かれていたのだ。

あんなに怖い思いはしなかったのだが、
息子が赤褐色の珠を無くさずに持ち帰っていたらと思うと、
ゾッとしてならなかった。