僕の大学は仏教系ということもあって、
かつての同級生の何人かはお坊さんになってるんですが、
その時の話。


友人、まあ仮にTとしますけど、
Tが学生時代、
お寺で仏様を安置しているところで
一晩過ごさないといけないことがあったらしいんですね。

まあ、いい気はしないですよね。

そうして、
しばらくすることもないんで、
勉強していたらしいんです。

するとそこで、
棺桶からあくびをする声がした。

びっくりしてTが住職にそれを話すと、
それは体内のガスが口から出るからだ、
と教えてくれたそうです。


それを聞いてから、彼も納得したのか、
その程度のことでは驚かなくなったそうですが。

ところがある晩。

Tは僕ら悪友と飲んでて、
それから夜勤に入ったんですね。

まあ、ちょっと不謹慎ですけど、
散々カラオケで歌いまくったTは疲れてしまって、
いつの間にか仕事場でうとうとしていたらしいんです。

そうしていたら、
いつものようにあくびをする声が聞こえてきて、
さらに

「あー、何でワシ、死んでしもたんかなあ」

って聞こえて、
はっとしてTが棺桶を見ると、
仏様は何ごともなかったかのようにしていたそうです。

Tが聞いたのは何だったのか。

それは誰にも分かりません。

ただ、翌日学食で、

「こんなこともあるんやなあ」

と言っていたTの言葉が印象的でした。