一時期流行った呪いのビデオ系のDVDをレンタルして、
友達とふたりで見ようということになった。

当時の俺はまだDVDプレーヤーを持ってなかったんだけど、
いい機会だったんで
近所のリサイクルストアで安物のプレーヤーを購入した。
さっそく家に帰り、
友達とああでもないこうでもないと試行錯誤しながら
配線をつなぐ。

そして、件の呪いのDVDを入れスイッチオン。

おお!これがDVD画質か!
なんて綺麗なんだ!
と感動しつつ映像に見入る。

初体験の高画質のせいか
恐怖も二倍増しで伝わってくるようだ。

と、半分くらい見たところで
プレイヤーの調子が悪くなってきた。


キュルキュル音をたてはじめ、
画面がなにも映らなくなる。

なんだろう?中古だから壊れたかな。

そう思いふと画面の上端を見ると、
そこには不可解な文字が表示されていた。

「ダィスク無」

と。

友人と俺は顔を見合わせる。

「なんだよダィスクって…」

「わからん。まさかまじで呪われた…?」

「とりあえずもう見るのやめるか。DVD取り出してよ。」

友人に請われるまま、
俺がDVDの取り出しボタンを押すと、
その友人が

「ひゃっ!?」

っと声をあげた。

友人の視線を追って画面を見ると、
そこには

「オーポン」

とだけ、不可解な言葉が。

すさまじい悪寒を感じた俺と友人は
一目散に部屋から逃げ出した。

翌日、
そのDVDプレーヤーを持って
近所のお寺に行った。

住職いわく、
このプレーヤーの前の持ち主が不幸な死に方をしており、
恐怖DVDを再生したことで無念の思いが甦り、
彼岸の不可解な言葉で話しかけてきたのでは、
との事だった。

「ダィスクやオーポンて、どういう意味なんですか?」

と尋ねると、

「生きている人間には知る必要のない言葉ですよ。」

といいながら、
プレーヤーを焚き上げの火の中に投げ込んだ。