ばあちゃんによると、
かつてシシキリという刀がウチにあったらしい。

獅子切り?猪切り?

狩猟用のナタみたいのを想像していたら~
実は四肢切り、が正解らしい。
(ばあちゃんの記憶もちょいあやふやで別のかもしれない)
太刀というには小さく脇差くらい。





1人の四肢を全部切り落としても
刃こぼれひとつしなかった・・・
と伝えられてたそうだが、さすがにそれは無いと思う。

ばあちゃんの話では、
子供の頃に一族の誰かが亡くなって、
そのお通夜の晩。

棺や襖がガタガタが鳴り、
その時に守り刀としてそのシシキリを遺体の胸に置いたところ、
ピタリと鳴り止んだそうだ。

そして一族の皆がその一連の出来事を、
さも当然といった表情をしていたので、
ばあちゃんはとても印象強く記憶していたらしい。

終戦のバタバタ期に無くなってしまい、
シシキリは現在所在不明。